初クラブ

また昔話を少し。

家でレコード聴いていると、それだけじゃ物足りなくてクラブで聴きたいと思い始めました。

自分はお酒が好きなので、お酒を飲みながら大きい音でhiphopが聴けるなんて最高!!もしかしたらかわいい女子とお近づきになれるかもしれないし。と無駄な妄想も膨らましていました。

 

しかし自分の周りにはhiphopを聴くような友人はひとりもいませんでした。

なので一緒にクラブに行ってくれるような人は周りにはいませんでした。

 

話しは変わりますが、当時はまだチーマーという人たちがいました。(アメカジのガラの悪いにーちゃん達です。)自分はそういうガラの悪い人たちを見ると目を合わせずに素通りする小心者でした。

 

一応地元にもクラブは何軒かあり、一人で行く勇気があれば行けたのですが、運悪くhiphopをメインでかけるというクラブはその中でもガラが悪いことで有名でした。

 

何かの機会で夜更け、そこのそばに行くことがあり、ふと思い見に行ったのですが、そのガラの悪いにーちゃん達がクラブの階段のところでたむろしていました。たぶん酔っ払っていたので、誰もいなければそのまま入ったかも知れませんが、そのにーちゃん達にビビって逃げ帰りました。

 

行けないと思うと余計に行きたくなるものです。

どうにか行けないかと方法を探っていたのですが、当時入っていたメーリングリスト(←わからない方はググッてください)で、「クラブ行ったこと無い人もo.k!」の内輪向けのイベントをやるとのことで、「これは人生で最初で最後のチャンスかも」と思い行ってみることにしました(大げさでしょうけど、当時は真剣でした)。

しかもわざわざ東京までw

 

入り口は本当にこんなところにクラブが?という狭い階段で、間違えてないか何回か確かめました。

が、ガラの悪いにーちゃん達が俺の初クラブを邪魔するかのごとく階段を塞いで。。。ということはなく無事クラブに入れました。

受付でメーリングリスト見て来ましたと告げると割りと笑顔で迎え入れてくれました。

 

「初クラブだー」と感動していましたが、メーリングリスト上の知り合いはいても、リアルな知り合いはいないので、挨拶が済むとぼっちです。

とりあえず酒をガンガン飲んで酔っ払って孤独感を追い払うことにしました。

 

それで気分よく曲を聴いていたのですが、もちろん踊れないし、知らない曲も多いし、

話す人もいないし、話しかける勇気もないしと、無い無いづくしで、そのうちその雰囲気を持て余すようになってきました。(一応酔った勢いを借りて話し掛けたんですが、会話が続かなかったw)

そんななか一人の男性が話し掛けてくれました。

クラブが初めてなこと、わざわざ東京まで来たことなど話しました。

意外と曲の趣味もあって長く話すことができ助かりました。

ですがその男性もwcへ行った際、他の場所へ移り、また独りです。

しばらく身体を揺らしたりしていたのですが、終電の時間も近づきそろそろ潮時かなと思いクラブを出ました。

こうして初クラブは終わりました。なんかちょっと思ってたのと違いましたが、hiphopも少しはかかったし、まあ悪くは無かったです。初クラブ後の景色はそれまでとは違うちょっと大人になった気がしましたw

 

酒ばっか飲んでロクに食ってなかったので、駅近くのマクドナルドでセットを買いそのまま電車に乗り込みました。食いはしませんでしたが、匂いが充満してました。今、考えてもひどいことをしたと思いますw

東京はこんな1時近くまで電車が走っていて凄いなと思って乗っていました。

そういやその電車に乗っている若い酔っ払ったサラリーマンが話し掛けてきて、「東京の列車では置換し放題だ!jkとか!」と力説してくれました。あの人捕まったんだろうか?割りとイケメンだったのに。なぜそんな誤った道を邁進していたのか。

 

その晩は埼玉の友人のところに泊まらせてもらいました。家の近くまではたどり着いたのですが、わからず夜中なのに迎えに来てくれました。どうもありがとう。

 

何年後かにその悪名たかい地元のクラブに行ったのですが、ぼっちだったということ以外、特に何の問題も無かったです。